しゃべるシーラカンス

釣りして読書してのんびりしたい

『武器としての書く技術』(イケダハヤト)を読んだら背中押された

デジタル版の『武器としての書く技術』(イケダハヤト)を購入。

 

しかし、2013年デジタル版の初版だった…。

 

もう5年も経っているし、ちょっと失敗したなと後悔した。

出てくる具体的な金額もおそらく当時と変わっている。

 

しかも、最新の情報が欲しければイケハヤさんが販売しているnote を買えば良かったし、なんでこんな昔のを買ってしまったのか…。


でも、せっかくなので読んでみたら思ってたより背中押されたため、書き留めておく。

 

 


ブログ文章の書き方について多くのノウハウがまとまっている

出版されてから5年で、アフィリエイトが浸透したり仮想通貨が流行ったり、大きな変化があった。

でも、この本に書いてある文章を書くノウハウや心構えは5年前と変わってない

 

発行から数年たってるけど、文章のコツを知りたかった自分にとって十分に有益だった

 

 

文章をかくなら正直な気持ちをいわなくちゃ

”ブログを書く効用のひとつは、「ほとんど無意識的に『和』を演出しようとしてしまう自分の存在」に気づけることです。”

(第5章, 6 自分を表現して「個人」を取り戻そう)

 

グッときた第5章が、これ。

自分の文章を見直すと、(これ本当に自分の考えなのかな…)と思うことがとてもある。

 

そして文章に限らず、普段の生活でもそう。

今日、自分の意見を出したのは何回だろう。

パソコンに向かってメールの処理。

聴いているだけの会議に同席。

会場の片づけをしたのち、当番の作業。

当番の完了メールの間違いを指摘されたので、訂正して再度メールを送信。

 

命令に従ってやりたくない、必要ないことも「嫌です」とは言わず従順に作業した。

実際に意見を出したのは、0回

角が立つから、絶対いらない当番にも「これは不必要です。どうしても必要なら今とは別のやり方を考えるべきです」とは言わない

 

言ったとしても「みんなやってることだから」「みんなで責任をもってやることだから必要なんだよ」「なんで自分一人の考えで行動しようとするの」と
可哀そうな目で見られて結局は何も変わらないのが関の山だ。

 

だから普段から自分をできるだけ押さえて行動している。

 

でも意見を言わないのは、自分が嫌われたくないから

なんか、自分カッコ悪いな、と。

 

 挙句の果てにはブログの文章にまで

「~だと思います」

「~の可能性が考えられます」

「~な気がします」

「個人的には~」

など、婉曲表現を使っている自分にがく然とする

 

”ブログで婉曲的な語法を使う人たちは、単に自分を守ろうとしているだけです。「和をもって尊しとなす」のは、「みんなのためを思って」ではなく「自分が叩かれたくないから」です。そこに気づかねばなりません。”

(第5章, 6 自分を表現して「個人」を取り戻そう)

 

 

私生活をどう変えていこう

いま私は、

叩かれたくなくて、なんちゃって仲良い集団のルールにしたがっている。

 

絶対的なボスがいる。

彼がメールの文面の間違いを指摘したとき、内心は

(は?何言ってんだ。そんなのわざわざ指摘する内容じゃないし、修正したところで何の意味もないだろう)

と考えても

「承知しました。今すぐ修正します。」

と言わざるを得ない。そこでは自分を主張するのは得策ではない。

 

言ったら、他のメンバーには「なんでみんなちゃんとやってるのに、あなたは自分のことしか考えないの」と可哀そうな目で見られる

 

そんな環境に合わせて自分を押し殺している。

でもそれはしょうがない。言わせておくしかない。

相手にしなければ良い。報復まではこないだろう。

 

イケハヤさんは会社員時代、会社の論理に従うことが嫌だった。そう感じることに未熟感を覚えていた。それなりに頑張って耐えたがやはり限界だったらしい

 

だから、耐えれば慣れる。なんてことは無い

 

ボスの主張にしたがうのはやめる。

必要ないのに、やれと言われたことをしたくない。これはわがままだろうか。

いまの環境では、ただのわがままになるけど、それが合う環境があるはず。

 

”組織の枠を超えて人々をつなぐインターネットを用いれば、自分のわがままを許してくれる空間を、自らの手で作り出すことができます。”(第5章 7 わがままを貫くとあなたは「最適化」される)

 

 

今までは、小声で文句を言う。それで終わり。行動はしなかった。

でもせめて、ブログや文章では、自分を貫こう。

 

 

武器としての書く技術 (中経出版)

武器としての書く技術 (中経出版)

 

出版当初から状況が色々変わってるけど、参考になった。

ブログを始めたばかりの人に、特におすすめ。